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[Music] 星野源「Yellow Dancer」に今を生きていることを感じさせられる

公開日: : 最終更新日:2015/12/09 音楽 , , ,

Dancer
2015年12月2日発売の星野源 4thアルバム 「Yellow Dancer」

まるでYMOのデビューアルバムを思わせるようなアルバムアートワーク。ありとあらゆるポップスの要素が詰まったアルバムになっている。

前作の「Stranger」も素晴らしい魅力に溢れた名盤だと思っていたけど、そこからここまでレベル上げてくると思わなかった、感動的な一枚。


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ヒット曲のオンパレードな14曲

ドラマの主題歌としてヒットしたSUNを含む14曲が収録されたアルバム。

Strangerでは、人生に存在する光と影、生と死、真実と嘘を対比して歌っていた星野源。

このYellow Dancerも似た対比を使っている部分もあるんだけど、生きる活力が濃縮還元されたような作品になっている。Strangerが客観的な視点のアルバムだとしたら、Yellow Dancerは主観的なアルバム。

今ここでこの人生を生きる、どんな未来でも。という力強い前向きなメッセージが歌詞からも音からも溢れている。

アーティスト本人の瀕死体験がそうさせているのかはわからない。いずれにせよ、星野源は変わった。

1.時よ



時間の流れに乗って生きていくという歌。最後に超明るくバイバイって言っているこの、死んでしまったらサヨナラみたいなあっけらかんとした感じが今までの星野源とは根本的に違う。

エレクトロニカっぽい8ビットゲームみたいな音とサケロックみたいなメロディ。それでいて綺麗なストリングス。

子どもと青春時代と大人が入り混じったようなアレンジから人の一生を感じる。

PVも踊り狂ってて最高だし、太もも100点だし、最後に女性ダンサーが手を振るところゾクゾクするくらい好き。


2.Week End

(フジテレビ系『めざましどようび』テーマソング)


和製アースウィンド&ファイヤーともいえるこの曲。新曲としていろんなところで流れているから聞いたことある方もいるかも。

歌詞も今を生きて楽しもう、踊ろう!って感じで古き良きダンスミュージック感が出ている。

ライブでハンドクラップしながら踊りたくなる。


3.SUN

(2015年4月期フジテレビ系水10ドラマ『心がポキッとね』主題歌)

おなじみドラマの主題歌で今年のビッグヒット。星野源を完全なスターにした曲と言っても良さそう。

マイケルジャクソンに捧げるスネアの効いたアップテンポなダンスナンバー。

太陽のような明るい歌を、と作られた作品らしく本当に前向きで心地よい。特にサビあとのあーあーいうとこ超気持ち良い。

最高に明るいんだけど、いつか死ぬから今踊るっていう、今を強調する流れが序盤三曲で完全に出来上がっている。



4.ミスユー

三曲アップテンポが続いたあとにメローな曲が入ってくるのはStrangerとも似ているかも。

描写的な歌詞が印象的な郷愁を誘う一曲。

始まりの時が差すものは、ルーツなのか、それとも過去にあった別れを指すのか。


5.Soul

R&B/ゴスペルのようなオルガンサウンドとビートが心地よい。ブラックミュージック好きの星野源らしい。

幼い頃に影響を受けた人のことが語られるこの曲もまたルーツに立ち戻る一曲。誰を指しているのかわからないけど、林檎っていう単語から連想するとビートルズのことなのかなと思ったりもする。それだとゴスペル調なことがイマイチ説明がつかないけど。


6.口づけ

弾き語りで優しく歌われる変わった歌。

この曲もまた時間に関する描写があって、このアルバムの普遍的なテーマとして時の流れがある感じがする。

一度だけなのに繰り返すと言う矛盾する描写がなんども出てくる。

ここに出てくるあなたはもしかしたら家族のことなのかもなぁとか思ったりもする。


7.地獄でなぜ悪い

(映画『地獄でなぜ悪い』主題歌)


新生星野源となる直前ぐらいの楽曲、曲調的にはStrangerにも入っていそうな感じだけど、その変化を感じるためにもこっちに入っていた方がいいのかも。

とにかくスガタイローの超絶変態ピアノが耳にまとわりついて離れない名曲。どんな指の動きしたらこんなフレーズが弾けるんですかね。すんごいかっこいい。




8.Nerd Strut (Instrumental)

中休み的インスト。Nerdっていうのはオタクの事。オタクに捧げるストラットってどんなことなのかと思ったら、マーティン・デニーみたいな曲だった。

つまり完全にSakerockですよね、これって感じの曲。

とっても短いけど、ちょうど良い箸休めになっていて最高。ついつい口ずさみたくなる軽やかにレトロなメロディー。


9.桜の森

(2014 J-WAVE 春のキャンペーンソング)
Crazy Crazyとの両A面シングルとしてリリースされた曲。R&Bのビートが心地よい名曲。この曲のイントロがすごく好き。

歌詞はなんだか怪しげで思わせぶりな隠喩がたっぷりだけど、それを爽やかな雰囲気に持っていけるの今の星野源。


10.Crazy Crazy

星野源が、少年時代に心を救ってくれたと語るクレイジーキャッツに捧げる一曲。歌詞にはキャッツのメンバーの名前が入っていたり、銀幕からあの声が聞こえてきたり、植木等さんのことを語っているところがとても多い。

SUNがマイケル・ジャクソンで、こっちはクレイジーキャッツ。星野源の音楽的バックグラウンドはとても幅広い。


関連記事:



11.Snow Men

(資生堂マキアージュWEBムービー『Snow Beauty』主題歌)

スノーバラードだけど、この曲もグルーヴ感のあるビートがカッコ良い。

PVのメガネ姿も変態チックで面白い。



12.Down Town

疾走感溢れるダンスナンバー。ホーンが渋い雰囲気を足している。

押韻も上手に使われていて、歌詞さえも音として使いこなしている感じが心地よさを生んでいる。

それにしてもこの主人公何に乗って移動しているんだろう、公道を走れない乗り物って・・・。


13.夜

ピアノ伴奏の優しい一曲。夜というタイトルがぴったりの穏やかな響きが心地よい。

この曲にもルーツのようなものを語っているように感じる。


14.Friend Ship

曲が始まって少しして、あーSakerock!!ってなるようなマリンバの調べ。

そして、別れていく友との歌。もうこれ完全にSakerockのうたってことじゃないの?って思ってしまう。特に曲の終わり、最後の歌詞からまたマリンバが入ってくるあたりに、sakercokを感じずにはいられない。

恋愛初期のぎこちなさなのか、別れ際のぎこちなさなのか、よくわからないけれどあの何とも不安な気持ちを明るい歌にしている。

キャッチーなサビだけど、言っていることは結構不安定っていうそのギャップが面白い。

音楽でやりたいこと全て

このアルバムを聴いていると、いかにやりたいことをやりつくすかっていうテーマみたいなものを感じる。

自分が聴いて育ったもの、影響を受けたもの、好きなこと、を詰め込んで、今ある自分を全て出し切る。

今を踊ろうというキャッチコピーがぴったりな作品。

Strangerという自分の中の別人、変態性に出会う旅を経て、それらも全て受け入れて踊っちゃうぜ的な直球感がなんとも爽快なアルバムです。


きょうはここまで。 

2015/12/08 No.1672


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  • わっと ( @WatOno )
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