次のライブはあの世で SAKEROCK LAST LIVE ARIGATO! #sakerock – 日刊わっと 1482
2015年6月2日(火)
晴れ後曇り。
夕方、インストバンドSAKEROCKの解散ライブのために、両国 国技館へ向かう。
昼から並んでいる物販は到着時にはすでにシャツもほぼ売り切れていたため、諦めてのんびりと開場を待った。
SAKEROCKの音楽の特徴は、どこから聴いてもあー日本のバンドだなってわかるその音にあると思う。昭和の映画を観ているかのようなクセのあるトロンボーンやマリンバ、逆にシンプルだけどしっかりとしたリズム隊。
技術と遊びが不思議なバランスで融合した音楽。
そのラストライブが国技館というのもとてもらしさを感じる、まさに千秋楽といった感じになるのかな、そんな思いで会場入りした。
次のライブはあの世で

席は升席でステージとほぼ同じ高さ。会場も全体的にとてもコンパクトにぎゅっと詰まった感じで、とても一体感があった。



開演直前、レキシの池ちゃんたちが、席を探して客席をうろうろしていてどよめく会場。それに気がつき手を上げて応える池ちゃん。会場にまた笑いと拍手が起きる。
いつの間にかレキシも超有名人。
そんな中、開演時間から20分してようやくSakerock登場。
肩に手をかけ一列になって土俵、ではないステージ下を一周した後、ステージにあがると静かにラストライブははじまった。
始まりは予想以上に穏やかなスタート。ゆったりと時間は流れていく、MCが入った後、源くんがマリンバについて、Emerald Musicをやって、会場もあったまり出した。
一時間ほどたったところで、会場に時間を確認するメンバー、のんびりやりすぎたかな?巻きでいきましょう、とか言ってしまうあたりもマイペースで「らしさ。」
ラストアルバムと過去の曲を淡々と、たまにアレンジも加えつつこなしていくメンバー。
Old Old York前に準備体操をして気合を入れるハマケン、よしやるぞとはじまったものの大地くんと源くんの呼吸が合わず失敗。大げさにがっかりするハマケン。
Coupleのラストで渋い馨くんのソロ、が終わったと思ったらかすかに聞こえてきたあのフレーズ。信長だ!そこから始まった信長に沸く会場。
馨くんがスモークをみて、湯気でるね、といってみたり、俺以外みんな全裸だったとかいう謎の悪夢披露。
天井に飾られた白鵬の写真を見て、スト2っぽいという話題から盛り上がり、エドモンド本田のモノマネやった後、最終的にスト2はダルシム使いだったとか話し出す源くん。ハマケンと二人でヨガフレイムと言い続けてキャッキャしてる。
そんなゆるい空気もありながら、演奏中はキリッと集中して臨む5人。誰かの演奏を聴いている時、明らかにゾーンに入っている表情はかっこよかった。
One Toneでの大地くんの圧巻ソロとそれを応援しまくりな源くん。
一夜限りの復活なのに、全く違和感なく笑顔で弾き続ける卓史くん。
そして、本編終了直前にアンコール二回ありますと宣言して、MUDA。本当にムダにカッコ良いフィニッシュ。会場全体が一瞬明るくなったとき、みんなが大声でコーラス歌っている姿がみえて、みんなsakerockだって思った。
歌うインストバンド
アンコールはクレイジーキャッツのような白スーツ姿で登場する5人。この姿見たかった!会場もテンションあがりまくり。気が付いたらジャケットを脱がされるメンバーたち。
リクエストコーナーでは、Emerald Musicをもう一度やりたいという源くん、それに会社員ももう一度やる。マリンバの軽やかで柔らかい響きが会場を包み込む。
結局アンコールはインストバンドのあり方を追い求めた彼ららしい曲で始まり、そして最後は歌詞のない「インストバンド」の優しい響きにつつまれて終了。
僕らはインストバンドだから歌い方はわからない、とかいうけれど、しっかりわかっているじゃないか。最高な音奏でてるじゃないか。
最初で最後のSAYONARA
最後は再び最初の服に着替えて戻ってきたメンバー。それぞれに解散ライブに関する感想をのべる。解散ライブと聞いて最初は悲しかったけど、ライブを見ながら、この人たちが死ぬわけじゃないし、音は残るし、ひとつの区切りだよなーって思っていたら、最後卓史くんから源くんの流れでまさにその話がでた。やっぱりみんな同じ気持ちだったんだ。sakerockは終わらない。
最後は、このメンバーで最初で最後のSAYONARA。こんなに力強く最後を迎えられるグループなんてないよ。最高だ。
そしてあっというまの3時間が過ぎて、Sakerockは解散した。

まじめで本気な解散ライブ
5人が丸いステージでそれぞれに向かい合って、観客に背中を向ける形で行われた解散ライブ。みんなを囲むように、客席があって、さらに生配信でみているひとたちもいて、みんなでひとつのバンドの最後を見守っている感じだった。解散といっても、力むこともなく、力を抜くこともない、真面目に本気でいいライブをつくろうという姿勢が伝わってきた。ずっとそういう姿勢で音楽に向かってきたんだろうなってすぐわかる、そんなライブだった。
さよならsakerock、ありがとうsakerock。
うっかり死んでもこのライブがあるからあの世で楽しく踊れます。
きょうはここまで。
最後までなごやかな気持ちのライブだった。
Composed by わっと in Tokyo 2015
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